これまでの研究成果は、かつて主なものは学術雑誌への投稿や国際会議での発表であったものの、現在においては産業の基盤技術の発達発展を実際かつ直接的に支援する形態によって社会へ貢献する段階へ至っております。
研究の端緒となった固液連成問題の解析技術については、溶接プロセスの課題解決には現在でも携わっていますが、医療分野では動脈に関わる検査デバイスの研究開発のためのシステム開発で利用されるところに至っています。また変形評価テクノロジーについては、特に軟素材の変形挙動を簡便に調べられる計測テクノロジーの考案と装置の実用化によって、さまざまな分野・業界で横断的に使われる計測システムを世に出すまで至っています。
さらに、これらのテクノロジー進歩に伴って顕在化してきた新たな諸課題についても、取り組む分野や地域を限定せずに取り組んできた実績を基盤として、これまでにないテクノロジーを創出する好機と考えて解決しています。